本研究は、大量に蓄積された高次元ベクトルデータから、問い合わせデータに最も近いデータを高速に探索する最近傍探索アルゴリズムを開発することを目的としている。本年度は前年度に引き続き、既に構築している1000万画像からなるデータベースに対し、過去に適用していたSLSH(Spherical LSH)を上回る効率を持つハッシュ関数の開発を目的とし、いくつかのパターンで実験を試みるとともに、期待したような実験結果が得られない原因を調査すべく実装の詳細や計算環境の再確認を行ったが、研究期間内には期待したような成果を得るに至らなかった。
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