第一に、世界の先進事例調査により、電子行政サービスがリアクティブ型からプロアクティブ型へと大きく変化しつつあることを明らかにした。第二に、福祉における情報の壁に関する実態調査により、住民にとって有用な福祉情報が広報されない主因は組織体制の欠陥と担当職員の認知バイアスにある可能性を示した。第三に、当事者主体の仮説検証型アプローチに基づく質問票調査により、行政と市民の認識ギャップを定量的に解明した。第四に、自治体調査のメタ調査により、基礎自治体で市民の実態やニーズに関する良質なデータを系統的に収集し、そのデータを政策運営に有効活用するために必要な方策を明らかにした。
|