研究課題/領域番号 |
23680028
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
四本 裕子 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80580927)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 知覚学習 / 視覚情報処理 / 視覚運動協応 / 錯視 |
研究概要 |
本研究では、知覚学習課題を用いて、視覚情報処理の特性を検証した。 短時間呈示される視覚刺激の方位を検出する課題を繰り返し行うことにより、その視覚刺激を知覚する際の人間の脳活動が変化する様子を機能的イメージングを用いて検証した。そして、機能的脳イメージングを用いてヒトの脳機能の可塑性をさぐる方法について、Cortex誌に発表した。 さらに、視覚刺激に対応して運動制御を行う課題を用いて、視覚情報と運動制御の方向が一致する場合と一致しない場合で干渉作用が生じることを示し、また、その干渉の効果の非線形性を脳機能イメージングを用いて検証した。その結果をまとめてCerebral Cortex誌に発表した。 また、物理的特性が類似していても、その運動軌跡のわずかな違いが知覚に大きく影響することを発見し、その効果をJournal of Vision 誌に発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究成果が順調に発表できていると考える。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、視覚情報処理に限らず、運動制御や視聴覚の情報統合に関して同様の手法を用いて研究を進める予定である。
|