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2011 年度 実績報告書

軸索ガイダンス分子draxinが担う視床皮質軸索投射機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23680036
研究機関熊本大学

研究代表者

新明 洋平  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (00418831)

キーワード軸索ガイダンス / draxin
研究概要

これまでにnetrinを始めとするいくつかの軸索ガイダンス分子が発見され、軸索誘導の基盤となる分子機構は、明らかにされてきたが、既知分子の働きだけでは複雑な脳神経回路の形成機構を理解する事はできない。本研究では、我々が発見した反撥性ガイダンス分子draxinに着目した脳神経回路形成機構の解明を目指したい。これまでの解析から、視床皮質軸索投射においてdraxinが重要でかつ他の軸索ガイダンス分子にないユニークな役割を果たすと予想される。そこで、領域特異的なコンディショナルノックアウトマウスやトランスジェニックマウスを中心とする解析から、視床皮質軸索投射におけるdraxinの役割を明らかにする。
Cre-loxpシステムを利用したdraxinコンディショナルノックアウトマウスを作製し、どの領域に発現するdraxinが視床皮質軸索投射に必須であるかを調べる。また、相補的実験として、領域特異的にdraxinを発現するトランスジェニックマウスを作製し、draxinノックアウトマウスの視床皮質軸索投射異常がレスキューされるかを調べる。現在までに、draxinコンディショナルノックアウトマウスの作製に成功し、CAG-Creマウスとの交配によりdraxin機能が喪失されるかどうかを調べている。一方、トランスジェニックマウスに関しては、lacZ染色によるスクリーニングにより、draxinを発現するマウスラインを2系統確立した。今後、レスキュ実験を開始したい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コンディショナルノックアウトマウスとトランスジェニックマウスを作製できたので、おおむね順調に進んでいる。今後の表現型解析が期待される。

今後の研究の推進方策

コンディショナルノックアウトマウスとトランスジェニックマウスの組織学的解析を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] draxin has a unique role for the guidance of thalamocortical projections.2011

    • 著者名/発表者名
      Shinmyo Y.
    • 学会等名
      Neuroscience 2011.
    • 発表場所
      Washington DC, USA
    • 年月日
      20111112-20111116
  • [学会発表] draxin has a unique role for the guidance of thalamocortical projections.2011

    • 著者名/発表者名
      Shinmyo Y.
    • 学会等名
      Assembly, Plasticity, Dysfunction and Repair of Neural Circuits.
    • 発表場所
      Suzhou, China.
    • 年月日
      20111017-20111021

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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