研究課題
本研究は、電界効果トランジスタを利用し、細胞内酵素活性を高処理に定量することのできる集積化計測デバイスの開発を指向するものである。最終的には、アポトーシス誘導に関わるシグナル伝達の中核を担うカスパーゼファミリーに加え、同じく調節因子として寄与するリン酸化・脱リン酸化酵素(プロテインキナーゼ、プロテインホスファターゼ)をターゲットとし、それらの時系列的な定量に基づくアポトーシスパスウェイ解析の実現を想定している。本年度は、前年度より着手した金ナノ粒子を用いた呈色反応による検討を行った。すなわち、金ナノ粒子は溶液中で局在プラズモン共鳴波長の変化から、粒子系や凝集状態に応じた赤から青への色変化を示すため、金ナノ粒子表面に導入したペプチドに対してカスパーゼが作用することで、表面の電荷状態が変化し、これを目視または分光学的に簡便に評価できるものと考えた。この目的のため、クエン酸修飾金ナノ粒子表面への親和性を持ち、なおかつカスパーゼによる切断によりその荷電状態を著しく変化させる新たなペプチド群をデザインした。カスパーゼによる呈色反応とその基質特異性の確認、またゼータ電位測定から金ナノ粒子表面の荷電変化の様子も定量的に評価した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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