電界効果トランジスタを利用し、酵素活性を高速に定量することのできる集積化デバイスの原理証明を目指した。 アポトーシスパスウェイにおいて重要な役割を持つCapase-3およびCaspase-8を中心に検討した。それぞれが特異的に認識・切断する至適配列の前後に酸性アミノ酸およびスペーサーを介してシステインを配する種々配列のペプチドをデザインした。バルク中でこれらに種々濃度、温度、反応時間で酵素を作用させ、配列特異的な切断を質量分析から確認した。金ナノ粒子の呈色反応より、これらの反応が光学センシングへと応用できる可能性を示した。さらに電位測定の結果からも、本アプローチの妥当性が示された。
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