研究課題
本研究では、高齢者が運動機能の低下を防ぎ日常生活をより快活に過ごすために、あるいはケガから復帰を目指すアスリートがスポーツパフォーマンスを最適に向上させるために、実生活上の身体パフォーマンスと関連が深い複合関節動作における骨格筋の「力発揮に伴う神経-筋制御システム」を明らかにし、効果的な運動処方を国民に提供することを目指す。高齢者らの運動の異常が動作に関わる多くの筋にどのように影響しているのか、どのようなメカニズムで筋が動作制御システムに異常をきたしているのかは未だに解明されていない。本研究計画は、複合関節動作の動的特性「直線状の力-速度関係」のメカニズムとその加齢や歩行障害への影響を解明し、運動療法に応用していくこととした。複合関節動作に関する領域の筋の力学的特性の現象の抽出と定量的な解析を行った。以下の手法[1.筋電図(EMG)、2. 磁気共鳴画像(MRI)、3.キネマティック動作解析]によって得られた結果から、各筋の機能的役割を理解し、ヒト動作を制御している神経系と筋による力調節のメカニズムを考察した。これらの研究成果を踏まえて複合関節動作の筋機能のメカニズムをヒントに、ヒト動作機能の向上、障害者や高齢者のリハビリテーションへ応用していくことを主眼にした研究を進めている。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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