研究課題
若手研究(A)
中赤外・量子カスケードレーザーを用いた分光法による二酸化炭素同位体分子種の高精度検出法の基礎を構築した。本分光計測の利点は、(1)従来の質量分析計におけるイオン化が必要でないため測定ガスが非破壊であること、(2)対象とした吸収波長帯には水の吸収波長帯がなく、炭酸塩とリン酸との反応で発生する水の影響も基本的にはないこと、(3)質量分析計では検出が困難な微量の二酸化炭素同位体分子種の検出が可能なこと、があげられる。これにより、質量分析計による計測法では不可能であった微量の二酸化炭素同位体分子種(clumped isotope)の高感度検出が可能となり、古気候研究に新たな戦略を提示することができた。
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