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2012 年度 実績報告書

避難場所から開発の最前線へー東南アジア大陸山地部にみる地域社会の再編過程

研究課題

研究課題/領域番号 23681051
研究機関京都大学

研究代表者

富田 晋介  京都大学, 東南アジア研究所, 特任准教授 (60378966)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード東南アジア / ラオス / 人口 / 土地利用
研究概要

本研究は、いかに地域社会が持続性を維持してきたのか、グローバル化が急激に進行している中で地域社会が形成してきた持続性がどのような影響をうけ、そして今後どのように構築していくべきかという問題に対して、社会的少数集団の避難地帯としてのセーフティネット機能をもってきた山地利用の変遷から明らかにし、答えようとするものである。
この研究目的に対して、2012年度の研究計画は、ラオス北部における現地調査を継続し、データの収集を続けるとともに、研究成果の出版に向けて他の研究者との交流および協力関係を構築することであった。
調査地域のうち、ルアンナムター県において移住と水田開拓過程について調査を行った。この地域は、ラオス北部において近年もっとも人口流入が大きく、土地利用も急激に変化している地域である。盆地ごとに、ムアンとよばれる小首長国が成立していたといわれてきたが、このルアンナムター盆地は水田開拓には十分な面積をもつにもかかわらず、過去100年ほどの居住歴しかなかった。また、ムアンはタイ系民族による統治国であるといわれてきたが、この地域は山地民の入植が早く、かつ様々な民族が継続的に流入してきた地域であることがわかった。また、東南アジア大陸部では、近代化後に出生率と死亡率が急激に減少してきたといわれてきた。つまり、近代化前後での変化が主な研究対象であった。1970年代から現代までの人口および世帯構造を再構築してみると、1980年代に急激に出生率と死亡率が上昇していた。また、近年の死亡率の減少は、近代医療の普及だけが原因とは考えられたなかった。この原因について、今後も検討を進めていく必要がある。さらに、ペンシルバニア州立大学との協力関係を構築し、共同の成果出版を目指して作業中である。

現在までの達成度 (区分)
理由

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Mountain People in the Muang: Creation and Governance of a Tai Polity in Northern Laos2013

    • 著者名/発表者名
      Badenoch, N. and Tomita, S.
    • 雑誌名

      Southeast Asian Studies

      巻: 2

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ラオス北部集落における農村都市関係の形成過程―親族網の派生と地縁の再創出2013

    • 著者名/発表者名
      福田恵・富田晋介
    • 雑誌名

      藤井勝・高井康弘・小林和美編『東アジア「地方的世界」の社会学』晃洋書房

      巻: 0

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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