研究課題
本研究では、生後3年間の社会的認知の定型発達過程とその逸脱について、縦断的かつ実証的に解明することを目的とする。本年度は昨年度に引き続き、発達及び関連要因に関する実験・検査を実施し、結果について知見を公表した。具体的な成果の一つとして、模倣行動の発達過程及び個人差に関する縦断的な検討結果を公表した。これまで自閉症児における模倣の欠如が指摘されてきたが、自閉症診断の時期から乳児期における自閉症児の模倣の様相は明らかではなかった。そのため、ADOS得点から自閉症リスクが疑われる児が乳児期に示していた模倣の発達について後方視的に検討したところ、13ヶ月以降、自閉症児は定型発達児と比較して全般的に模倣が少ないことが分かった。ただし、模倣の発達の順序は類似しており、定型発達児、自閉症児ともに、対象物模倣が身体模倣より観察されやすかった。自閉症において模倣発達に遅れがみられる時期を特定した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Developmental Psychology
巻: 50 ページ: 979-985
10.1037/a0035205
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