研究成果の概要 |
本研究で主に対象にした化合物IPA-CuCl3とIPA-CuBr3との混晶系IPA-Cu(ClxBr1-x)3の磁気状態を明かにした。その結果, x = 0.95ではマグノン励起のブルーシフトが観測できた。x = 0.83では単純な2副格子の反強磁性体で説明できることが分かった。x=0.3, 0.25ではmuSR測定からボースグラス状態であることが分かった。 比較物質として, 半整数スピンで幾何学的スピンフラストレーションと一次元性を両立するスピンチューブCsCrF4やα-KCrF4の基底状態を明かにした後, 不純物置換によってランダムネスの効果も明かにした。
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