超流動ヘリウム3-Bの表面に形成される表面束縛状態を観測するため、自由表面直下にトラップされた正イオンの非線形伝導特性の測定を行った。非線形伝導特性は深さ依存性を全く示さない事を明らかにした。また、表面直下の正イオン、負イオンの移動度が、0.2 mKまで深さ依存性を示さないことを明らかにした。これは、表面束縛状態のイオンによる散乱断面積が小さい事を意味し、表面束縛状態のマヨラナ粒子性の関与を示唆している。さらに、超流動ヘリウム3-Aでイオンに働く固有マグナス力を観測を発見し、カイラリティを初めて直接観測した。
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