研究課題
若手研究(A)
蛇紋岩化作用は地球内部に水を持ち込む重要なプロセスであるが,その反応メカニズムや実効的な反応速度はよく分かっていない.本課題では,かんらん石の粉末、および焼結体を用いた水熱反応実験を行い,蛇紋岩化反応の進行と破壊と物質移動の関係を検討した.粉末を用いた実験では,かんらん石粒子が割れながら反応が進行すること、また、焼結体の実験では空隙率によって高反応帯の幅が変化することを見いだした.実験で生成した反応組織は天然の蛇紋岩組織と多くの類似点を持つ。本実験結果は,海洋リソスフェアの蛇紋岩化作用において、反応に伴う体積膨張と破壊、物質移動(流体の供給速度)が反応の進行に重要であることを示唆する。
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