研究課題
π共役系分子を中心とする機能性部位をコアとし、その周りに疎水性分岐アルキル鎖やオリゴエチレングリコール鎖などのソフトな側鎖部位を導入し、無溶媒のニート状の常温機能性液体の創製を研究対象としている。ここで得られる液体の基礎物性を解析し、未探索有機液体としての材料化への可能性を評価すると共に、フォトニクス材料等への応用へ発展させる狙いがある。平成25年度は、過去二年間で達成された有機液体をさらに発展させる研究戦略となっている。これまでは主に青色発光を示す液体材料に固体の発光ドーパントを混合することで発光色の制御、白色発光を達成してきた。本手法では、発光色の均質性が保証できない問題点があった。そこで、改善策として青色発光以外の発光色を持つ液体材料を創製し、液体同士を混合、相分離のない、均一に分子レベルで混合できる複合液体の作成、発光色の制御を目指した。また、オリゴエチレングリコール鎖を導入した親水性の液体色素の合成も行い、フレキシブルで折りたたみ可能な電子素子などを目指した研究を展開した。またπ共役ナノカーボンであるフラーレンを基材に液体材料の相構造の詳細解析も行った。粘性と融点におよぼず導入したアルキル鎖の効果なども明らかにした。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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