研究課題
要素技術として波形発生技術を構築した。(フーリエ空間光変調デバイスの試作・動作)(1)200GHz光周波数コムの同期発生25G光周波数コム(256波)をシード光とする2種類の200GHz光周波数コムを光合分波回路の周回性を利用して同時に発生した。シード光として、25GHz間隔で6.4THz(256波)以上の帯域を持つ光周波数コムを発生した。その際、光増幅器によるゲインを周波数帯域全体に渡って効率よく得るために中心波長を1550nmとした。発生した光周波数コムを光合分波回路(AWG)によりフーリエ空間へ展開し、200GHz光周波数コムを発生した。光周波数コムをそれぞれ電界制御して光振幅と位相を制御できることを確認した。(2)64ch変調器によるフーリエ空間電界変調4つの100GHz光周波数コム(64波)の縦モード(計256波)を並列に振幅・位相変調する。各200GHz光周波数コムの縦モードの電界をそれぞれ変調して、光位相と光振幅を独立に制御できることを示した。(3)1台毎の64ch変調器出力の電界計測モード間位相・振幅スペクトルを2波長ずつ計測し、変調状態を検査した。多波長電界ヘテロダイン検波法の参照光を光強度変調器の2逓倍駆動で得られる2波とした光電界計測システムを構築し、出力される位相スペクトルの評価と制御信号へのフィードバックを確認した。
2: おおむね順調に進展している
光合分波回路による高速光コムの発生、フーリエ空間での電界変調デバイスの設計・試作、電界計測までの準備を終え、初期の駆動確認を行うことを当初の主な目的としており、これらがほぼ達成された。
二台のフーリエ空間電界変調デバイスを接続する光ファイバーの熱的な不安定性が出力光波形の制御精度に影響することが懸念される。上記光ファイバーを周辺環境から断熱するか、もしくは温度制御機構を構築することで影響を最小限に抑える。
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Optics Communications
巻: 284 ページ: 5180-5184
10.1016/j.optcom.2011.07.006
巻: 284 ページ: 144-147
10.1016/j.optcom.2010.09.028
http://optel.nagaokaut.ac.jp/