フェムト秒時間分解能で光波形の制御と計測を実現するために、新たな光信号処理と計測技術を考案した。ピーク間隔100ギガヘルツ以上の光周波数コムを生成し、そのピーク毎の振幅・位相を制御できる光回路を構築した。また、複数のピーク間の位相スペクトルを測定できる二波長同時ヘテロダイン検波法を考案した。これらの制御系と計測系を融合すると、フェムト秒時間領域での任意光波形を周波数領域で制御することが可能になる。これをフェムト秒光周波数コム合成・解析法とし、光周波数コムの振幅・位相スペクトルの制御を行い、フェムト秒からピコ秒領域の超高速任意光波形の発生と計測に成功した。
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