本研究は小型加速器ベースの高出力テラヘルツ光源を開発し、その高出力テラヘルツパルスによる時間領域分光法を確立させ、将来のリアルタイム2Dスペクトル計測システムの実現を目指すものである。高出力のコヒーレント遷移放射テラヘルツ放射光(THz-CTR)を用いたマルチショット時間領域分光では、ZnTe結晶とフェムト秒プローブパルスを用いたEOサンプリング法により、0.1~2THz程度の範囲でのスペクトル測定に成功した。シングルショット分光では、チャープパルスプローブ光を最適化することにより約15fsの時間分解能での計測システム、そして将来のリアルタイム2Dスペクトル計測への目途を立てることができた。
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