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2011 年度 実績報告書

磁性要素間相互作用を利用した微細柔軟駆動体

研究課題

研究課題/領域番号 23686042
研究機関九州大学

研究代表者

津守 不二夫  九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (10343237)

キーワードアクチュエータ / MEMS / 磁性粒子 / エラストマー / PDMS / 生体模倣
研究概要

申請者はこれまで全く注目されていなかった磁場中での多数の磁性要素間の相互作用を効果的に利用することで全く新しい駆動構造を作製できることを見出した.特長は以下の2点である.
「均一磁場中においても多様な変形パターンを生成」
「磁気アクチュエータが本来不得手とする微小構造の駆動が可能」
これらの特徴を活かし,多様な変形が可能な超微細アクチュエータを作製する.
H23年度は,予備実験で行ったレーザ加工機を用いたプロセスで構造を作製する.予備実験ではレーザ加工機を用いミリメートルスケールから数十マイクロメートルスケールまでの構造作製が可能であったが,さらなる微細化を検討し,新たな微細レーザ加工装置の構築準備を行った.現在,光源およびガルバノミラーを組み込んだ装置を作製中である.これにより,シングルマイクロまでの構造の作製が可能となる.また,レーザ加工と同時に光硬化性樹脂を用いたリソグラフィによる構造の作製も試みた.フォトレジスト材料による鋳型とシリコーン樹脂の転写により,アクチュエータを作製し,変位量の評価を行った.本研究で提案する構造は非常にシンプルであり,様々な材料加工手段を応用することが可能であることが示せた.
また,実際の変形を説明するための解析システムを2種作成した.まず,一種類は,有限要素法を用いた磁場解析を用いたものである.これにより系の磁気エネルギを評価することができた.もう一種類は個別要素法を応用したものであり,磁気相互作用の評価を高速に行うことが可能となった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は主にリソグラフィを応用した構造の微細化および新たなレーザ加工装置の開発についての研究を行ったこれらの手法により任意パターンを精度よく作製でき,今後,構造設計とも組み合わせ成果をあげることが可能である.

今後の研究の推進方策

構造作製についてはさらなる微細化に挑戦する.また,解析システムを完成させ,このシステムにより設計した構造を実際に作製し,評価していく.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Magnetic Micro Actuator using Interactive Force between Magnetic Elements2012

    • 著者名/発表者名
      K.Hatama, et al
    • 雑誌名

      Japan Journal of Applied Physics

      巻: (In press)

    • 査読あり
  • [学会発表] Magnetic Micro Actuator using Interactive Force between Magnetic Elements2011

    • 著者名/発表者名
      K.Hatama, et al
    • 学会等名
      24^<th> Int.Microprocesses and Nanotechnology
    • 発表場所
      Kyoto
    • 年月日
      2011-10-26

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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