本研究では磁場中での磁性要素の相互作用を効果的に利用したアクチュエータの開発を目的とする.相互作用を用いることにより従来の手法では達成できなかった以下の2つのメリットが得られる.すなわち「均一磁場中においても多様な変形パターン生成」「磁気アクチュエータが本来不得手とする微小構造の駆動が可能」である.これらの特徴を活かし,多様な変形が可能な微細アクチュエータを作製する.本研究では新たな作製プロセスの開発を行い,また,磁性粒子のエラストマー内部での相互作用に関する理解を深めるために有限要素磁場解析を行った.また,外部磁場を加える新たな方法を提案し,人工繊毛状の構造を駆動 した.
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