申請者は化学振動反応と多孔質構造を有するハイドロゲルを組み合わせることで、100マイクロ程度の膨潤・収縮運動を誘起することに成功している。このゲルとMEMS技術の融合により化学チップを搭載したケミカルロボットの創成を研究目的としている。昨年度までに、ある程度チップ内の液体を振動させること、一方向への送液も可能としてきた。チップのさらなる継続発展のため、振動ゲルそのものの変位を大きくする必要がある。申請者はゲルに物理的な拘束条件を与えることで、変位を1桁大きくすることが可能であることを見いだした。
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