水上走行する小型の昆虫類に着想を得て、環境から電気エネルギーを収集する回路によって動力を得て水上移動できる、エネルギー自立型の超小型アクチュエータ素子を試作し、整列順序入れ替えなどの協調動作を行なうトップダウン研究を通じて、自律分散マイクロシステム研究分野に基本素子が自走し組換え可能という新規概念を提供すると共に、集積化マイクロシステム(MEMS)向け集積回路(VLSI)ポストプロセス加工技術の新たな展開に資するボトムアップ的な革新的成果、特にシリコンの物理限界を超える高電圧を発生する集積化太陽電池を実現し、信号とエネルギーとを光の波長に乗せて電送しMEMSを駆動する無線制御方式を実証できた。
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