本研究はドライブレコーダの交通事故ニアミスデータを,定量的に分析するために,これまでの事故統計では考慮していない動的な交通環境を含むパターンに類型化する方法を提案した.また,類型化された各パターンがどの程度の交通活動によって発生したのかを分析する必要があることから,発生するパターンと関係性の高い道路形状,車線構成,交通環境の違いを考慮できる交通暴露指標を提案した. 研究では,交通環境を考慮した約80の典型的パターンに分類する方法を提案し,提案した詳細な交通状況を考慮した暴露量を用いることで,より分析目的に合致した交通状況を設定し適切なリスク評価の実施が可能となった.
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