亜臨界ジメチルエーテルを用いて、-20℃から80℃の条件で、褐炭から水分と可燃分を同時抽出することに成功した。各温度における水分の抽出量は、水の亜臨界ジメチルエーテルへの飽和溶解度で規定されることが判明した。、 一方で、可燃分の抽出量は、温度に依らず5wt%で一定であった。しかし、これらの可燃分のヘキサンへの溶解量は温度によって増加し、またGC-MSによる分析からも可燃分の構成物質や構成割合が異なることが明らかになった。さらに、抽出温度が高いほど、褐炭残渣の自然発火性が抑制されることが明らかになった。
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