研究課題
巨大地震の発生を予測・検知することは人類の最大の目標の1つである.特に日本列島は多くの人が暮らす大都市部や発電所などが多く分布する沿岸部に数多くの活断層が存在するため,安心で安全な都市設計という観点からも現代社会において直下型の大地震の検知は重要な課題である.本研究の目的は,緊急地震警報の更なる迅速化を目指し,地震発生時の断層運動に伴って発生する磁場変化を利用する方法について検討を行なうことである.本年度は,このうち以下の課題に取り組んだ.(1)3.11東北大地震の余震域にあるいわき観測点における観測システムについて継続的運用を実施し,観測テータを蓄積・解析評価を行った.(2)微小磁場変化を計測するための地球磁場観測専用の高感度磁力計を継続して開発・メンテナンスを実施した.(3)2号機の試作を行い,性能評価を実施した.(4)都市圏域でのテスト観測を実施した.最大限のデータを収集するように研究グループにて観測システムの保守・点検を欠かさずに自動連続観測を続けている.一方,比較点として利用するための宮城県栗原市の観測点についても計測・データ解析を継続している.観測については,概ね安定化しており,観測点周辺における地震もいくつか発生している.ただし,地震の規模は比較的小さいため,しっかりとした検証を行うためにさらに多くのデータを蓄積する必要がある.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件)
検査技術
巻: 1月号 ページ: 1,8
電子情報通信学会論文誌
巻: Vol.J96-A,No.8 ページ: 593,596
電子情報通信学会誌
巻: 96(6) ページ: 386,390