核融合炉におけるアーキングの影響を明らかにするために,ヘリウム照射によりナノ構造化されたタングステン(W)を用いて材料物性評価及びアーキングの点孤の条件と影響を明らかにするとともに,大型実験炉におけるアーキングの影響を評価した。初期的なプロセスを議論するために,電界電子放出特性へのヘリウム照射の影響を実験的に明らかにした。アーク痕の解析や分光計測から陰極点の動きや発生するプラズマ温度を評価した。陰極点のフラクタル的な動きを明らかにするとともに,温度は0.8 eV程度であることを示した。またアーキングの影響を評価するためにWのエロージョン量を評価し,0.1 mg/C程度であることを示した。
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