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2013 年度 実績報告書

哺乳類におけるメラトニンおよびその前駆体の生理学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23687010
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

笠原 和起  独立行政法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, 副チームリーダー (50344031)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワードメラトニン / マウス / アセチルセロトニン / 松果体
研究概要

昨年度までに開発したメラトニンを合成できるC57BL/6Jコンジェニックマウスについて、さまざまな時間帯にサンプリングして松果体および血中のメラトニン濃度を精査した。遺伝子型としてはメラトニンを合成できるマウスに関して、その松果体内のメラトニン量は、メラトニン合成能を維持している野生由来系統のマウスと同じような日内変化および存在量であった。しかし、血中濃度は非常に低いレベルであった(ただし、検出・定量は可能であり、メラトニン合成能を失っている純粋なC57BL/6Jマウスとは大きく異なる)。血中のメラトニンの分解が速いのか、松果体から血中に分泌されにくいのかなど、調べる必要があるだろう。ただ、昨年度行った行動テストバッテリーでは、記憶やうつ様行動に変化が見られることや、(標準的な)メラトニン受容体は脳内(視床、視床下部、下垂体など)に局在していることを考慮すると、脳脊髄液中のメラトニン濃度は野生由来系統のマウスと同等に夜間に増加していると期待される。しかし、脳脊髄液中レベルに関しても測定する必要が今後あるだろう。また、メラトニンやその前駆体(N-アセチルセロトニン、NAS)の生理学的な役割について、いくつかの示唆的なデータをさらに得た。オスマウスとメスマウスを同居させて交配・繁殖させる際に、メラトニンやNASを合成できるマウでスは妊娠が成立するのに日数がかかることに気が付いた。また、チミジンのアナログであるEdUを用いて神経新生を調べたところ、メラトニンやNASを合成できるマウスの海馬の歯状回において神経新生が亢進していた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 松果体2013

    • 著者名/発表者名
      笠原 和起
    • 雑誌名

      分子精神医学

      巻: 13 ページ: 212-217

  • [学会発表] Molecular and genetic characterization of the mouse pseudoautosomal region2013

    • 著者名/発表者名
      Takaoki Kasahara, Kuniya Abe, Tadafumi Kato
    • 学会等名
      Mouse Molecular Genetics 2013
    • 発表場所
      WellcomeTrust Genome Campus(イギリス・ケンブリッジ)
    • 年月日
      20130918-20130921

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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