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2013 年度 実績報告書

GPIアンカーによるタンパク質選別輸送の制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23687017
研究機関大阪大学

研究代表者

藤田 盛久  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (30532056)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード糖鎖 / 糖脂質 / GPIアンカー / GPIアンカー型タンパク質
研究概要

昨年度までに、GPIアンカー型レポータータンパク質の細胞表面発現が低下するC41変異株について、責任遺伝子の同定を行い、ドリコールリン酸マンノース利用に関わる遺伝子MPDU1が責任遺伝子であることを明らかにした。さらに、GPIマンノース転移酵素遺伝子の一つであるPIGVによってもC41の一部の表現型が回復した。今年度はさらにこの理由について解析を行い、PIGVが3つのGPIマンノース転移酵素のうち、基質であるドリコールリン酸マンノースの制限下において、律速段階となっていることを示した(Hirata et al (2013) J. Biochem.)。また、半数体細胞と遺伝子トラップ法を利用したGPIアンカー型タンパク質の輸送変異細胞群の取得を行い、変異細胞群から遺伝子変異部位の同定を網羅的に行った。その結果、GARPコンプレックスと呼ばれる4つの因子のうち、VPS51、VPS52、VPS54の3つの遺伝子上にトラップベクターが有意に挿入されていることがわかった。GARPコンプレックスはエンドソーム由来の輸送小胞をトランスゴルジネットワーク(TGN)に融合させる際に必要なtethering factorである。これらの遺伝子について、RNAiによるノックダウン、さらにCRISPR/Cas9によるノックアウトを行い、タンパク質順行輸送の遅延、特にゴルジ体から細胞膜への輸送遅延を引き起こすことを確認した。これらの結果より、エンドソーム-TGNの逆行輸送阻害がTGN-細胞膜の順行輸送に影響を与えることを明らかにした。
高発現によってGPIアンカー型タンパク質を細胞膜から遊離させる機能未知遺伝子についても解析を行い、GPIアンカーを切断する新規な酵素遺伝子であることを明らかにしつつある。ノックアウトマウスの作製を行い、胎生致死を示すことが分かった。

現在までの達成度 (区分)
理由

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Glycosylphosphatidylinositol mannosyltransferase II is the rate-limiting enzyme in glycosylphosphatidylinositol biosynthesis under limited dolichol-phosphate mannose availability.2013

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Hirata, Morihisa Fujita, Noriyuki Kanzawa, Yoshiko Murakami, Yusuke Maeda, and Taroh Kinoshita
    • 雑誌名

      Journal of Biochemistry

      巻: 154 ページ: 257 - 264

    • DOI

      10.1093/jb/mvt045

    • 査読あり
  • [雑誌論文] GPIアンカー型タンパク質の生合成・リモデリング機構2013

    • 著者名/発表者名
      藤田盛久
    • 雑誌名

      生化学

      巻: 85 ページ: 985 - 995

  • [学会発表] Global analysis of genes required for GPI biosynthesis in mammalian cells2013

    • 著者名/発表者名
      Morihisa Fujita
    • 学会等名
      Wuxi International Glycoforum
    • 発表場所
      Wuxi, China
    • 年月日
      20130917-20130917
    • 招待講演
  • [学会発表] GPIアンカー生合成に関与する遺伝子群の解析2013

    • 著者名/発表者名
      藤田盛久
    • 学会等名
      第86回 日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      20130912-20130912
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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