レポーター遺伝子の導入による胚発生関連遺伝子のin vivo解析のために,CRISPR/Casシステムによる遺伝子ノックインを検討した。前年度までに相同組換えによるノックインで結果が得られなかったため,非相同末端結合を介したノックインを試み,これにより蛍光タンパク質遺伝子の導入に成功した。 コオロギゲノム解読について、前年度に引き続き新学術領域研究・ゲノム支援の支援課題としてシーケンス解析の技術支援を受けつつ解析を進め、アセンブリの状況がさらに大きく改善された。スキャフォールドN50が5Mbを越え、高品質なドラフトゲノム配列を得る事が出来た。他の知られている昆虫ゲノムと比較して,コオロギゲノムは長大なHox遺伝子クラスターを有することなどが明らかになった。共同研究者らとアノテーションを進めており,出版とデータベース公開に向けて準備を行っている。 上記ゲノム情報とゲノム改変技術を用いて複数の発生関連遺伝子についてノックアウトによる機能解析とノックインによるレポーター発現システム構築が進行中である。
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