研究課題
若手研究(A)
不完全変態昆虫のモデルシステムであるコオロギの初期胚発生メカニズムの解析を行った。細胞動態を可視化するためにGFP発現系統を用い、Wnt, BMP等の主要な細胞シグナル経路に関わる因子のRNAi解析を行った。その結果、Wntが予定胚原基細胞の移動方向の制御に、BMPが背側から腹側への細胞移動に、それぞれ必要なことが明らかとなった。また、これらのシグナルがotd等のパターン形成遺伝子の発現制御に関与していることも示された。一方、新規のゲノム改変技術の開発を進め、遺伝子ノックアウトとノックインのシステムをほぼ確立することができ、ゲノム解読の進展と合わせて今後のさらに多様な研究の展開が可能となった。
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