シロイヌナズナの気孔密度を調節するペプチドホルモンであるstomagenの作用機構を明らかにするために、その受容体の同定を目指したが、最終的に同定には至らず、他の研究者によりその受容体が同定された。また、シロイヌナズナに比較的近いハクサイでもstomagenの機能が保存されていることを明らかにした。化学合成でしか供給できなかったstomagenを低コストで大量調整する方法について検討し、Brevibacillusを用いた分泌発現系を確立した。さらに、stomagenの作用は、分子中央部の部分ペプチドでも発現することを明らかにした。この部分ペプチドは気孔密度調節剤のリードとして期待できる。
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