研究課題
若手研究(A)
クサフグの体内における1個体あたりの総毒量の季節変化を調べたところ、総毒量は雌雄ともに産卵期に高く、メスよりもオスで高かった。同様に、TTX局在の季節変化は、産卵期にメスでは卵巣に、オスでは肝臓と皮膚に局在するTTX量が多かった。トラフグ属の仔魚が予期せぬ方法で母親由来のTTXを利用していた。捕食者として用いた全ての種の稚魚がフグの仔魚を咥えたものの即座に吐き出した。フグの仔魚は、捕食者の致死量には及ばない程度のTTXを体表に局在させることで捕食を逃れていることが明らかとなった。
水圏生命科学