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2011 年度 実績報告書

Th1/Th17細胞活性を軸とした関節リウマチの遺伝学的病態予測モデルの樹立

研究課題

研究課題/領域番号 23689051
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

高地 雄太  独立行政法人理化学研究所, 自己免疫疾患研究チーム, 上級研究員 (60415156)

キーワード関節リウマチ / 遺伝子多型 / Th1細胞 / Th17細胞 / 病態予測
研究概要

本研究は,個人の遺伝子多型情報を用いて,Thelper1(Th1)細胞およびThl7細胞の活動性を軸とした関節リウマチの亜病態の予測法の樹立を目的としている.今年度においては予測に用いる候補遺伝子多型の選定およびジェノタイピング,および患者血清中のサイトカイン濃度の測定を行った.関節リウマチ感受性遺伝子多型としては,当初研究計画で予定していたものに加えて,研究室で行った日本人における関節リウマチのゲノムワイド関連解析のメタアナリシスの結果を用いて,追加選択した.また,Th1細胞およびTh17細胞の活動性の指標として,血清中のIFNγおよびIL-17Aの濃度測定を約1000症例について行ったが,特に高値群(上位20%)については,病態のさらなる理解のために,他の各種炎症性サイトカイン(TNFα,IL-6など)の測定も行った.現在までジェノタイピングを行ったHLA-DRB1多型と20SNPのジェノタイプ,および抗CCP抗体などの臨床情報を説明変数として,ロジステック回帰分析による,IFNγ高値群およびIL-17A高値群の予測モデルを樹立した.ROC曲線による評価ではAUC>0.75と比較的高い精度で予測可能であることが明らかになった.今後,この予測モデルが,別検体セットで再現性がとれるか確認するとともに,使用するSNPをcommon variantのみならずrare variantまで広げたうえで,より高精度な予測モデルの樹立を目指す.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

遺伝子多型のジェノタイピングおよび血清のサイトカイン測定など,実験実務はおおむね予定通り進行しているため.

今後の研究の推進方策

予測モデルの精度を上げるために,使用する遺伝子多型(SNP)の数を増やす.特に,最近,疾患での稀な多型(rare variant)の重要性が指摘されているため,予測モデルにrare variantを組み込むことも検討していく.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Meta-analysis identifies nine new loci associated with rheumatoid arthritis in the Japanese population2012

    • 著者名/発表者名
      Okada Y, Kochi Y, et al
    • 雑誌名

      Nature Genetics

      巻: (In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Genome-Wide Association Study Identified AFF1 as a Susceptibility Locus for Systemic Lupus Eyrthematosus in Japanese2012

    • 著者名/発表者名
      Okada Y Kochi Y, et al
    • 雑誌名

      Plos Genetics

      巻: 8

    • DOI

      10.1371/journal.pgen.1002455

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.src.riken.jp/group/auto/index.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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