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2012 年度 実績報告書

神経発達後期の神経回路再編成に注目した統合失調症発症メカニズムの検証

研究課題

研究課題/領域番号 23689055
研究機関東京大学

研究代表者

林 朗子(高木朗子)  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60415271)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワード統合失調症 / 樹状突起スパイン / カルシニューリン / DISC1
研究概要

統合失調症患者は疾患関連遺伝子多型を生前より保有しているにもかかわらず、疾患の発症は思春期以降であり、発症以前は明らかな異常を認めない。この時期的な不一致のメカニズムとして神経発達後期に生じる大規模な神経回路再編成に注目した。まず疾患モデルマウスとして、DISC1とカルシニューリンに焦点を当てたモデルマウスを作製した。DISC1に関しては、子宮内電気穿孔法により両側前頭野にDISC1 shRNAを導入したマウス、カルシニューリンに関しては前脳特異的カルシニューリンノックアウトマウス(CNB1flox/flox, CaMKII-Cre)の繁殖を完了した。樹状突起スパインのサイズはそのシナプスの電気的結合の強度を良く反映するので、神経回路再編成の指標として、思春期前から成体にかけての樹状突起スパインをin vivo 2光子励起観察を行った。予想に反して、両モデルマウスにおいても、思春期前(異常行動出現前)より、スパイン形態の異常が観察された。その一方、スパイン形態・密度の異常は成体においてより進行することが明らかになった。
現在はスパイン形態・密度とプレパルス抑制との障害に如何なる相関があるかを検証している。また思春期から成体へ進行するスパイン障害を緩和する低分子化合物をスクリーニングし、同化合物が如何なるスパイン保護作用を有し、さらに個体レベルの異常行動の緩和に対する作用を有するかを模索している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] グルタミン酸作動性シナプスと統合失調症2013

    • 著者名/発表者名
      林(高木)朗子
    • 雑誌名

      神経化学

      巻: 52 ページ: 5-12

    • DOI

      DOI:ISSN0037-3796

  • [雑誌論文] シナプスダイナミクスと統合失調症2012

    • 著者名/発表者名
      前田義智、舘野博宣、河西春郎、林(高木)朗子
    • 雑誌名

      分子精神医学

      巻: 12 ページ: 180-188

    • DOI

      DOI:ISSN1345-9082

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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