研究概要 |
(1)織・時期特異的ノックアウトマウスを用いた変形性関節症モデルの解析 研究協力関係にある東京大学医学部附属病院循環器内科から提供されたHifla-flox,Hif2a-floxマウスと、F.Long氏から提供されたタモキシフェン誘導性Col2a1-creマウス(Col2a1-creERT)を交配させ、変形性関節症モデルの作成に入っている。骨格の成長が終わった時点から各遺伝子を軟骨特異的にノックアウトし、変形性関節症モデルを作成しており、コンディショナルノックアウトマウスとコントロールを7匹以上ずつ実験を行ったところで、関節軟骨の保持と変性について組織学的に詳細に検証する。 (2)組織・時期特異的トランスジェニックマウスを用いた変形性関節症モデルの解析 HIF1AとHIF2Aのそれぞれにbiotin化タグとFlagタグを組み込んだcre誘導性トランスジェニックマウス(CAG-EGFP-HIF1A,CAG-EGFP-HIF2A)のトランスジーンを作成したところ、HIF1Aでタグによる本来のHIF1Aの機能が損なわれることが分かったため、タグを外して作成を行っている。 (1)HIFの発現パターンの解析 マウス変形性関節症モデルの時系列サンプルを用いた発現解析により、HIF1Aは正常関節軟骨で発現が高いものの軟骨変性が進むと一旦発現が低下し、その後また一時的に発現増加したのちに最終的には発現が消失していくことが判明した。HIF2Aは初期の段階で最も発現が高くなり、その後漸減していくことが判明した。
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