研究課題
本研究は、大規模な時間依存最短路問題に対し、以前申請者らが開発した時間依存A*アルゴリズムフレームワークの成果を踏まえて、新しいA*探索法とそのための評価関数の提案を目的としています。さらに、地図データの違いによる性能の変化を検討し、日本の事情に合うようなアルゴリズムの提案を目指します。前年度までは、高速化の手法Smart Update、および改良版のNode Early-Fixingを開発し、既知の従来法に適用した結果、約4割の高速化を確認しました。これらの手法は、どんなA*アルゴリズムにも適用できるという汎用性と実用性を持っており、国際学会で発表しました。H24では、前年度の成果を学会誌発表をし,さらに新しいA*探索法とそのための評価関数としてALT法に着目し、計算途中に動的にランドマークを更新する方法を提案しました。すなわち、最初は一個だけのランドマークからスタートし、計算途中に有望なものを一つずつ追加していく方法です。この方法は、特に複雑な道路を持つ日本地図に対して効果があると考えられます。実験の結果、様々な状況において従来のALT法に比べ二倍高速化できることを確認できました。
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GSTF Intl. J. Mathematics, Statistics and Operations Research (JMSOR)
巻: vol. 2, no. 1 ページ: (to appear)
Proc. Third International Conference on Theoretical and Mathematical Foundations of Computer Science (ICTMF 2012), Bali, Indonesia
巻: 1 ページ: 100-104