研究課題
本研究の目的は,開発者がソースコードに対して行う変更を支援するために,変更すべき箇所の特定に加え,開発の後段での理解が容易になるよう,また対象ソフトウェアに与える品質の悪影響を抑制するよう変更を構成可能な開発環境を実現することである.平成26年度では以下の成果を得た.(1) ソフトウェア統合開発環境下で行われたソースコードの編集操作を,その編集操作の意図や種類,編集対象箇所等の情報と関連付け,同種のものをまとめて扱ったり,階層的に管理したりするためのモデルを確立した.また,提案したモデルに基づく編集操作の再構築支援系を統合開発環境Eclipse上で実現するとともに,その有用性を評価・検討した.さらに,該当ツールの使用性や相互運用性を向上させ,実際の開発に組み込みやすいよう整備した.(2) 後段での理解に不適切な編集操作履歴を,編集操作の属性に基づくメトリクスを用いて検出するための手法を提案した.検出規則を整備し,自動検出系を実現するとともに,既存の開発履歴を用いてその有用性を評価した.(3) 変更の理解性を向上させるための,ソースコード差分の対話的な洗練手法を拡張し,ツールとして実現した.(4) 既存のソースコード変更要約・変更抽出手法や編集操作履歴分析手法と我々の提案する手法との差異を分析し,我々の手法の特徴を明らかにした.(5) 変更すべき機能が実装されたソースコード上の箇所を特定する技術の有効な利用方法を実験により検討・分析した.
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
コンピュータソフトウェア
巻: 32(1) ページ: 60-80
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http://www.se.cs.titech.ac.jp/~hayashi/