研究概要 |
本研究の目的は,多様なネットワーク環境下で使用されるスマートフォンやモバイルPC (Personal Computer)においても適用可能あり,省スペース・低消費電力で動作するホストベースIPS (Intrusion Prevention System)を実現することです。そのために不可欠である下記の研究に取り組んだ。 第1に,シフトレジスタ機能を有する多重化データバスのゲートレベルシミュレーションの結果を論文として取りまとめた。シミュレーションの結果は,想定した速度より高速に動作することが明らかになったため,高速な多重化データバス回路の測定を実現するための,測定回路の開発を進めている。 第2に,前年度実施した,公衆無線LANで広く使用されているWEP (Wired Equivalent Privacy) の脆弱性を改善することを目的とし,WEPと互換性のあるアルゴリズムをハードウエアに実装し,その実装結果を評価した成果を論文として取りまとめた。 第3に,不正アクセスのパターンを個人のインターネット環境やモバイルインターネット環境を利用して解析を行った。また,出張先において,モバイル通信システム,公衆無線LAN,インターネットカフェ等のセキュリティ状況について調査を行った。 第4に,上記の不正アクセスの結果をもとに,検知アルゴリズムの開発を行った。このアルゴリズムは開発されたプロセッサ上で実装を行う。
|