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本研究の目的は，車両アドホックネットワークを用いた事故などの情報を周囲の車両に効率的かつ高信頼に伝達する高度交通システムのためのマルチホップブロードキャストプロトコルの提案と実験による検証である．本研究では，相反する性質を持つ複数の評価尺度をファジィ論理により統括させる安定かつ効率的な通信方式を提案し，それの有効性をコンピュータシミュレーション，実証実験を用いて示した．
平成２３年度には，提案手法の提案とコンピュータシミュレーションによる評価を行った．本年度には，提案手法の実装を行い，実証実験を行った．具体的には，提案プロトコルをLinux OSにて実装して，実無線環境での提案プロトコルの動作を確認した．さらにノートPC（提案プロトコルが実装さている）を車に搭載させることにより，実車両アドホックネットワークを構築し，実車両ネットワークにおける動作確認を行った．実証実験では，様々な移動環境を想定し，提案プロトコルの性能評価と改善を行った．
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