• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

需要家主導でプライバシー制御するスマートグリッドの情報提供に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23700074
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

白石 善明  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70351567)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードネットワーク / スマートグリッド / プライバシー保護 / 情報流通 / アクセス制御
研究概要

エネルギー利用効率の向上を目指す例として、現在は工場やビルのような大口の需要家に対してのみ行われていたデマンドレスポンスを、スマートメータ(情報通信・制御機能を備えた電力メータ)を家庭などの小口の需要家に設置することで実施できるようにすることが、次世代送電網(スマートグリッド)の構想に含められている。このようなスマートグリッドの標準化に向けた枠組みがアメリカ国立標準技術研究所(NIST)により示されている。その中で、セキュリティとプライバシーの確保は重要な課題として挙げられている。スマートグリッドでは、需要家(電気の最終利用者)のプライバシーに関わる情報である家庭内での活動の詳細なタイムライン(電力消費履歴)が収集され、電力産業以外の様々な組織に使用される。需要家が安心してプライバシー情報を提供するために、需要家主導で開示先の制御ができ、セキュアに情報を流通させる技術の開発は、スマートグリッドを社会的基盤システムにしていく上で必要不可欠である。本研究では、情報保管者に対して情報を秘匿できる情報提供方式の開発を行う。本研究では、情報提供方式を実現するための要素技術の確立とプロトタイプ実装を目標としている。平成23年度は、需要家開示先として指定したサービス提供者からなるメンバのグループに対して、離脱したメンバの復号鍵の無効化が容易なタイムラインの提供手順に必要な秘密分散技術の検討を行った。そして、システムの設計とサーバとメンバのソフトウェアの一部を実装した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究の目的に対する平成23年度の計画は予定通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

平成23年度に一部を実装した提案方式の機能を完成させ、動作確認を行い、そしてパフォーマンスの評価を行う。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度に購入した物品に対して、平成24年度では開発用物品を追加するような形で購入・使用し、パフォーマンスの評価を行う。研究成果を効果的に展開するために見送った前年度の未使用額を次年度は有効活用しつつ、研究費を当初の研究計画に沿って使用していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] (2,n)閾値復号によるデータ共有の復号権限委譲2012

    • 著者名/発表者名
      白石善明
    • 学会等名
      電子情報通信学会2012年総合大会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2012年3月22日

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi