次世代送電網(スマートグリッド)では、需要家(電気の最終利用者)のプライバシーに関わる情報である家庭内での活動の詳細なタイムライン(電力消費履歴)が収集され、電力産業以外の様々な組織に使用される。需要家が安心してプライバシー情報を提供するために、需要家主導で開示先の制御ができ、セキュアに情報を流通させる技術の開発は、スマートグリッドを社会的基盤システムにしていく上で必要不可欠である。本研究では、このような情報流通基盤をタイムラインを保管する主体の導入により実現することを目指し、需要家とサービス利用者の問の情報流通を安心して行える要素技術の開発を行った。
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