ユビキタス社会において、環境や人、装置から多くのデータを収集し、快適な生活や安心安全を提供する社会構築するたに、機械や装置に測定器が設置され情報収集するM2M技術が注目されている。そのなか大量のセンサ情報が、無線を介して収集活用されると考えられている。無線センサネットワーク技術において、大規模なセンサ情報を収集する技術では、消費電力が少なく、センサノード全体を効率よく制御することが重要となる。本研究では、大規模なセンサネットワークを構築し、大量のセンサノードから効率よく情報を収集する手段として、放送型の無線センサネットワークを構築し、推測データに基づき必要最小限のデータのみを収集する方式について研究を行っている。 大規模なM2M環境を想定した無線センサネットワークにおいて、200台を超える実センサノードによるネットワークの構築とシミュレーション連携による実験を行い、放送型センサネットワークの構築実験を行った。センサ値を収集するのではなく、推測値を用いた放送型センサネットワークを発展させ、推測データと合わせて各センサノードにおける信号処理を行う環境の構築と、信号処理に必要となるフィルタのパラメタを配信することで、センサノード内での信号処理を最適化するシステムを構築した。センサ情報を収集する上で、大量の実センサノードを実装することのみではなく、コンピュータ上での仮想ノードと連携し、大規模なセンサネットワーク実験を行うシミュレーション環境を構築し連携した実験を行った。
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