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2012 年度 実績報告書

普及型携帯端末のセンサ・カメラで実現可能な高精度屋内測位・姿勢推定システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23700093
研究機関明石工業高等専門学校

研究代表者

新井 イスマイル  明石工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (60512572)

キーワードユビキタスコンピューティング / 計算器システム / 情報システム / スマートセンサ情報システム
研究概要

本研究はスマートフォン等の普及型携帯端末に搭載されるカメラやセンサ(Wi-Fi、地磁気、加速度)を活用し、AR(Augmented Reality)によるナビゲーションアプリケーション(以下、ARナビ)のための高精度な屋内測位・姿勢推定を実現する。現状のARナビは、センサの単独出力値が屋内で低精度なため実映像上のコンテンツ表示位置が大幅にずれる問題がある。我々はこれに対し、全天球パノラマ写真上の正確な位置にコンテンツを重畳表示するシステムを開発している。本提案によってその場のパノラマ写真(=ユーザ位置)と写真内座標(=姿勢)が特定できれば高精度なARナビが実現可能となる。本提案はインフラ構築コストが低く、普及型携帯端末を利用可能な実現可能性の高い手法である。研究期間内にライブラリ等の成果物を公開し多くの開発者に利用してもらうことで、現在のARナビの高精度化が可能で、またその他の高精度な測位・姿勢推定を要するアプリケーション(避難経路誘導や迷子案内、施設管理、ライフログ、エクササイズ、ゲーム等)にも応用可能である。
平成24年度は、昨年度に作成したセンサフュージョン、テンプレートマッチングによる屋内測位・姿勢推定システムを統合して、測位・姿勢推定システムをサーバとして構築した。また、カメラ画像のマッチング対象となる大阪梅田周辺地下街の背景パノラマ写真を9月に再撮影して測位実験の準備を行った。更新結果単体の成果は大阪地下街株式会社が運営している「うめちかナビ」内で動作するパノラマビューワに反映されている(http://www.umechikanavi.jp)。Android端末に測位クライアント機能を実装し、3月に大阪梅田周辺地下街にて実証実験を行い、最大測位誤差が4m、姿勢推定については概ね背景パノラマ写真の範囲内に収まるという結果を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 地上と地下街を含むパノラマビューでの階層関係把握手法の評価2012

    • 著者名/発表者名
      安部 陽平, 新井 イスマイル, 西尾 信彦
    • 雑誌名

      情報処理学会 論文誌

      巻: Vo.53, No.4 ページ: pp.1349--1359

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Gooraffiti Umechika: 人が消える地下街パノラマビューア2012

    • 著者名/発表者名
      新井 イスマイル, 堀 磨伊也, 河合 紀彦, 安部 陽平, 市川 昌宏, 里中 裕輔, 新田 竜規, 新田 知之, 藤井 陽光, 向井 政貴, 堀見 宗一郎, 牧田 孝嗣, 神原 誠之, 西尾 信彦, 横矢 直和
    • 雑誌名

      情報処理学会 論文誌

      巻: Vo.53, No.5 ページ: pp.1546--1557

    • 査読あり
  • [学会発表] 視認性確認対話ベースの地下街ナビゲーションシステム2013

    • 著者名/発表者名
      田智之、宮崎和哉、吉見駿、田端亮介、新井イスマイル、安積卓也、西尾信彦
    • 学会等名
      インタラクション2013
    • 発表場所
      日本科学未来館
    • 年月日
      2013-03-01

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公開日: 2014-07-24  

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