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2013 年度 実績報告書

情報過多な共有仮想空間における情報の差別化とユーザの意識誘導の実現

研究課題

研究課題/領域番号 23700094
研究機関山口東京理科大学

研究代表者

山本 眞也  山口東京理科大学, 工学部, 助教 (10552375)

キーワードアンビエント・インテリジ ェンス / 情報の差別化 / Quality of Experience / 分散仮想環境
研究概要

本年度は,以下の研究を行った.
(1) 既存の二次元マーカとwebカメラを用いた位置推定手法を,本研究のように大きな会場を歩き回るユーザが多数のマーカによって位置を推定するために利用するには,マーカとして利用できるパターンの少なさ,解像度およびフレームレートの低さ,検出・認識の精度の低さなどの問題があった.そこで,GPGPUを用いた,高解像度・高フレームレート・高精度な二次元マーカを用いた位置推定手法を提案した.この成果は,第21回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2013),および,情報処理学会論文誌にて発表した.
(2) 上記(1)の二次元マーカ位置推定手法を改良し,マーカをアニメーションさせることでアドホックデータな通信を行う手法について研究を行った.これは,本研究ではユーザ間のデータ交換において膨大な通信が発生するため,限りある無線通信帯域を使わずともデータ交換を行える手段を確立することが目的である.この手法によって,無線通信帯域や特殊な機材を用いずとも,ディスプレイとwebカメラだけで,ユーザ間のオブジェクトのモデリングデータなどのデータの交換を容易に行うことができる.この研究成果は,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウムにて発表し,優秀論文賞を受賞した.また,第21回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2013)にてデモ発表を行い,優秀デモンストレーション賞を受賞した.
(3) 上記(1)(2)のシステムおよび,これまでに研究を行った情報の差別化の機構を採用した実・仮想混合インタラクションを実現するシステムの実装を行った.特に,データ共有やユーザの嗜好に合わせた情報の差別化を行うためのネットワーク構造やQoE機構の実現を目指しているが,完成には至っていない.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] GPGPU-Assisted Subpixel Tracking Method for Fiducial Markers2014

    • 著者名/発表者名
      Shibata, N., Yamamoto, S.
    • 雑誌名

      Journal of Information Processing

      巻: 55 ページ: 19ー28

    • DOI

      10.2197/ipsjjip.22.19

    • 査読あり
  • [学会発表] 連結成分抽出のための並列アルゴリズムの AVX2命令セットを利用したCPU向け実装2013

    • 著者名/発表者名
      柴田 直樹,山本 眞也
    • 学会等名
      第21回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2013)
    • 発表場所
      群馬県 草津温泉 ホテル櫻井
    • 年月日
      20131204-20131206
  • [学会発表] アニメーション・マーカを用いたアドホック通信2013

    • 著者名/発表者名
      山本 眞也,柴田 直樹
    • 学会等名
      第21回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2013)
    • 発表場所
      群馬県 草津温泉 ホテル櫻井
    • 年月日
      20131204-20131206
  • [学会発表] アニメーションARマーカを用いたアドホック通信の提案2013

    • 著者名/発表者名
      山本 眞也,柴田 直樹
    • 学会等名
      マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム
    • 発表場所
      北海道 十勝川温泉 ホテル大平原
    • 年月日
      20130710-20130712

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公開日: 2015-05-28  

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