研究課題/領域番号 |
23700101
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
金森 由博 筑波大学, システム情報系, 助教 (10551418)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 国際情報交流 |
研究概要 |
一般ユーザが写実的CGを手軽に制作可能にするという研究目的のもと、写真を入力として実世界の物理現象や形状復元を行う手法を開発し、国際会議や国際論文誌などで発表した。具体的には、研究実施計画において初年度に予定した「(1)物体表面の凹凸の変化まで考慮した経年変化再現ツールの開発」「(3)髪型画像を用いた『かつら』試着ツールの開発」について、それぞれ国際会議Computer Graphics International 2011およびPacific Graphics 2011にて成果を発表した。また、「(2)景観画像からの簡易的な3Dシーンの構築」については、国際論文誌IEEE Computer Graphics & Applicationsに成果が掲載された。これらの成果は、このテーマの研究における端緒として、以降の研究のヒントとなるような知見が多く得られた。これらを元に得られた新たな研究テーマとして、(a)髪型画像から抽出した流れ場に基づく髪型画像の編集、(b)画像から推定されたシーンの奥行きに基づく画像中の物体の再配置、(c)画像中の映り込み部分におけるフレネル反射を考慮した画像合成、などについて研究を進めた。すでに(c)については国内研究会において発表し、優秀研究発表賞を受賞した。併せて、国際会議へ論文を投稿中である。その他にも、静止画中の人物の陰影を別の照明下で再計算する、など応用範囲の広い研究にも取り組み、知見が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に挙げた内容を国際会議や国際論文誌にて発表でき、また新たな研究テーマのための知見も得られていることから、順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
新たに開始した、(a)髪型画像から抽出した流れ場に基づく髪型画像の編集、(b)画像から推定されたシーンの奥行きに基づく画像中の物体の再配置、(c)画像中の映り込み部分におけるフレネル反射を考慮した画像合成、などのプロジェクトを中心に、研究を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究費は前年度と同様に使用させていただく予定である。すなわち、物品費としてPC、ソフトウェア、書籍などの研究資料に充てる。旅費として国際会議や国内研究会および研究打ち合わせに充てる。その他、学会参加費などに使わせていただく。繰越額は物品購入などで次年度に使用したく残したもので、書籍などの研究資料の購入に充てたい。
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