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引き続き、一般ユーザが写実的CGを手軽に制作可能にするという研究目的のもと、写真を入力として実勢価値の現象を再現・模倣するような手法を開発し、論文誌や国内研究会で成果を発表した。まず、前年度から継続して行ってきた「Kinectを用いたリライティング」および「炭酸水中の泡のシミュレーション」を論文誌として発表した。研究会では、企業との共同研究で行ってきた「体型を考慮した衣服画像の変形による画像ベース仮想試着システム」、また国内シンポジウムでは「スクリブルを用いた1枚の画像からの対話的なレイヤ状3次元モデルの生成」を発表した。前者は、ファッションモデルが衣服を着用して撮影した画像から衣服画像を切り出し、顧客の画像に当てはめて仮想試着を実現するもので、体型に合わせた画像変形に取り組んだ。後者は、これまで行ってきた、画像にユーザ入力を施すことで簡易3Dモデルを作成する、という研究を発展させたもので、これまでは平面的な3Dモデルしか作られなかったが、この研究では曲面を持つ形状を対話的な速度で生成できる。残念ながら今年度中の成果としては報告できなかったが、画像による仮想試着はこの数年の研究成果をまとめて国際会議へ投稿を計画中であり、3Dモデル生成は国際論文誌に投稿済みで現在査読中である。また、最初の年度に研究を始めた「毛髪画像中の照明効果の変更」の研究に関しては、画像処理的なアプローチにより、人間の毛髪に限らず、動物の毛などを対象に、汎用的に照明効果を変更可能な手法を検討中である。今後も、本研究課題を継続・発展していきたい。
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