研究概要 |
近年,3次元映像を再生できる映画やディスプレイに大きな注目が集まっているが,これらの多くは人間の立体知覚要因の一つである両眼視差のみを使用したもので,長時間の鑑賞による生理的な違和感(3D酔いなど)が問題視されている.これに対して,ホログラフィを応用した3次元ディスプレイは立体知覚要因のすべてを満せるため,究極の3次元ディスプレイ方式と言われている.ホログラムを円筒状に配置し360°全周で3次元映像を観察できる円筒ホログラムには,その光学系をどのように構築するかという問題の他にリアルタイム計算のための高速化手法の問題点がある.そこで本研究では円筒ホログラムをリアルタイム生成できる高速計算手法の開発を行う.
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