本研究では隣接た複数の光送信器のうちのひとつから、混信の影響を避け所望した信号を選択する手法を提案し、数値シミュレーションによって評価した。送信手法は光学的なパート、信号処理、符号復号化のパートから成る。光学的なパートによって、非所望信号の実効的な電力を実用的な環境で60%以上低減させ、符号復号化のパートによって、所望信号の100%程度の電力の非所望信号が混入した場合でも2x10の-4乗以下のビット誤り率(BER)で復号できることが確認された(符号化率50%時)。この結果から、信号の受信範囲を例えばタイル状に敷き詰め、ポイントによって受信する信号を選択するような環境を構築できることが示された。
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