研究実績の概要 |
スマートフォンやタブレットの急速な普及に伴い,情報機器との関わり方に関するリテラシが注目されている.スマートフォン自体の可搬性に加え,プッシュ通知アプリケーションの増加やSNSの普及とも相まって,不意に別の作業に移行してしまったり,スマートフォンの過度な使用が健全な生活活動自体を脅かしうるといった社会問題が発生している.そこで,知識注入型の啓蒙教育や,禁止や抑制による強制的方策が主に取り入れられている.しかしモバイルネット社会がすでに浸透した現在,日常利用の中で不意な操作や行動に対して気づきを与えつつ,自律的に情報機器やSNSとの関わり方を考えるのが望ましい.これを目的としたシステムGOSEICHOを開発した.GOSEICHOでは人型のピクトグラムを情報提示やインタラクションに利用しているのが特徴である.利用者の持つ知識や状況,能力により具体的な人物を想起つつ情報機器利用に関する行動規範を醸成する.GOSEICHOはWebアプリケーション形式で実装しており,わずか数百行ほどの単一のHTMLファイルである,近年ではSPA(Simple Page Application)と呼ばれる全ての処理を単一のページで完結させるアプリケーションアーキテクチャーが普及している.GOSEICHOは,HTML5の新機能,CSS, JavaScriptの学習コンテンツとしての用途も意識して実装している.指定されたURIにブラウザでアクセスするだけで利用できる.当コンテンツは既に一般に公開(URIはhttp://goseicho.com)しており,ユーザは自由に利用できる.
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