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2012 年度 実績報告書

人称視点選択可能な遠隔協調作業システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23700145
研究機関大阪大学

研究代表者

酒田 信親  大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (40452411)

キーワード遠隔協調作業 / Procams / 身体性 / 身体動作の拡大縮小
研究概要

本事業では、様々な場所や身体に設置または装着可能で、さらにハンドヘルドが可能であるようなProcamsを開発した。具体的には、遠隔協調作業のために作業環境を広く撮影する必要があり、かつ身体性を維持した入力を実現するために、高画角のカメラと赤外線ベースの深度カメラ、そのようなカメラの画角に合わせAR情報を投影するために、高画角投影可能なプロジェクタを一体にしたものを作成した。
この高画角撮影かつ高画角投影が可能なProcamsを使い身体性を考慮した指示者指差しの実世界重畳表示による一人称視点の遠隔協調作業システムを構築した。具体的には、開発したProcamsを現場に取り付け、そして同様に指示側の天井にも固定し、その下に指示者用のテーブルトップインタフェースを設置した。基本的には、作業者側の作業環境を撮影し、それを指示者側のテーブルトップインタフェースに表示し、表示された映像に対して指示をしている指示者の腕や指を赤外線の深度センサによって切り出し、腕の部分だけを作業者側に投影する機能を実装した。さらに、腕のみを切り出すことによってこの腕を小さくして表示する身体動作を拡大縮小することで、現場作業において細かい部品の指定や小さなボタン操作などを的確に行える機能も実装した。これらの研究結果から、身体動作画像の拡大縮小表現手法は,細かな箇所を指定する作業において有効であること,さらに,小さな対象への指示に対して有効であることが分かった。
さらに、この開発した様々な場所や身体に設置または装着可能で、さらにハンドヘルドが可能であるProcamsを使い、現実世界のオブジェクトを手軽に素早く三次元データに変換可能なハンドヘルドデジタイザを開発した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ClippingLight: 投影式ビューファインダとひねりズームによる手軽で素早い撮影手法2013

    • 著者名/発表者名
      上羽 優希
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 54 ページ: 1489-1497

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小型プロジェクタと深度センサを用いたウェアラブル足入力インタフェース2012

    • 著者名/発表者名
      松田 大輝
    • 雑誌名

      日本VR学会論文誌

      巻: 17 ページ: 161-169

    • 査読あり
  • [学会発表] A Study of Laptop with Projector Camera System for Collaboration2012

    • 著者名/発表者名
      Takahiko Suzuki
    • 学会等名
      The Sixth International Conference on Collaboration Technologies (Collabtech2012)
    • 発表場所
      Sapporo
    • 年月日
      20120829-20120829
  • [学会発表] "Toe Input using a Mobile Projector and Kinect Sensor"2012

    • 著者名/発表者名
      Daiki Matsuda
    • 学会等名
      International Symposium on Wearable Computers (ISWC2012)
    • 発表場所
      Newcastle, UK
    • 年月日
      20120621-20120621
  • [図書] 次世代ヒューマンインタフェース開発の最前線2013

    • 著者名/発表者名
      酒田 信親
    • 総ページ数
      約400頁
    • 出版者
      NTS出版
  • [備考] 酒田のページ

    • URL

      http://www.nishilab.sys.es.osaka-u.ac.jp/people/sakata/index.php

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公開日: 2014-07-24  

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