研究課題
平成25年度は,平成24年度に引き続きポリープの3次元形状復元及びポリープ領域の自動検出に関する研究を行った.ポリープの3次元形状復元手法に関する研究では,周囲のすでに形状情報を計算済みの点の情報をより多く用いるなどの改良を加えることにより,更に形状復元結果の精度を向上させる手法を開発した.ポリープ領域の自動検出手法については,ヘシアンフィルタに代わる塊状構造抽出フィルタの開発やランダムフォレストを用いた自動抽出手法の開発,新たな特徴量を用いた検出手法の開発を行った.新たな塊状構造検出フィルタ及びランダムフォレストを用いた手法については,まだ精度向上したという結果を得ていないが,新たな特徴量としてHoG特徴量を用いることにより,検出精度の向上が見られるという知見が得られている.また,関連研究として動画像処理に関する研究を行った.これは,1枚の画像のみを扱うよりも精度良く3次元形状復元やポリープ領域を検出することを目的としている.動画像処理に対応させるため同領域を追跡する必要がある.また,影がポリープ領域の自動検出に悪影響を及ぼすことを考慮して,影領域を検出・除去する必要もある.そのため,追跡技術に関する研究や影領域の除去に関する研究を行った.以上の成果を国際会議及び国内シンポジウム等で発表した.平成25年度までの3年間で得られた成果により,内視鏡画像という3次元形状復元を行うには難しい環境下で撮影された画像中のポリープの3次元形状復元をより精度良く行うことができるようになった.また,ポリープ領域の自動検出をより精度良く行うことも可能となった.
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中部大学情報科学研究所 情報科学リサーチジャーナル
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